守護神に憧れるプロ野球の玄人
プロ野球は、9回裏に得点してサヨナラ勝ちをするケースを除き、ピッチャーが投球してスリーアウトを取って勝利が決まるケースが大多数です。
そんな試合の最後を締め括る抑えのピッチャーは、プロ野球用語で通称「守護神」と呼ばれ、試合の流れの中でも重要な役割を占めており、玄人ならずとも憧れの存在です。
多くの抑えのピッチャーは、先発ピッチャーと違い、1イニングに集中できるため、全力でボールを投げることができ、バッターのスイングの力を相殺し、打球の飛距離を抑制するための球威と、バットを振り遅らせて空振りを取るための球速を持ったストレートと、タイミングを狂わせるキレのある変化球を得意としています。
チームがリードし、僅差で勝利できそうだと確信したとき、抑えピッチャーはブルペンに入り、投球練習を開始し、集中力を高め、監督からの指示を待ちます。
もちろん、その後、チームが大量リードしたり、逆転負けを喫したときは、出番がなくなってしまいますが、それでもいつ指名されてもいいように、毎試合ひたすら準備をし続けるのも、プロ野球選手としての嗜みです。
そしていよいよ出番となり、まるで炎のようなボールを全力で投球して次々と相手バッターを打ち取っていく姿は、見る者を感動させます。